闘病が始まって
闘病の準備をしている時には
「早く元のぽーちーに戻してあげたい」
そう思っていた
しかしちがうんだ
闘病が続いて、どんどん日々目まぐるしく変化していくポーチーとの生活の中で
気がついた。
「今のポーチーだって、ポーチーなんだ」
“元”じゃない
“今”もポーチーだ
まるで今はぽーちーじゃないような、そんな考え方は、やめよう
闘っていく中で改めて気がついたこと
元気なぽーちーがいいのは、もちろんだ。
元気でいてほしい、遊んでほしい、鬼ごっこしたい
でも今僕の目の前にいる偶然にも「特別な個性」を持ったポーチーも
ポーチーなんだ
一生愛すと、世界一幸せにする!と決めたのに
過去のポーチーの方が幸せだった、過去のポーチーじゃないとポーチーじゃない、そんな考え方をしてしまっていた
違うんだ
ポーチーは
いまもポーチーだ
今とか昔とか、元とか、未来とか、関係ない。
全部がポーチーなんだ
それなら
今のポーチーが
1番幸せになれる方法を探すのが
今自分がやるべきことなのではないだろうか
過去に戻ろうとするのは、もうやめだ
過去に戻ることなんて、出来ないのに
過去に縋って、引きずって、
今しかない、この瞬間しかない「今」を無駄にするな。
過去を忘れるわけでもないし
過去を捨てるわけでもない
過去と一緒に「今」のポーチーを愛しまくろう
出会ったから今がある、たくさんいろんな経験したから今がある
今があるんだ、未来もある。
僕にできるのは、元に戻ろうとする努力じゃなくて、
ポーチーの「今」を最高の時間にしてあげることなんだ。
脳腫瘍にまで進行してしまったリンパ腫。
最初は痩せていくとか、吐き気がすごいとか、そういうものがほとんどだった。
しかし、喉や脳に転移してしまってから
喉も腫れ、首が太くなり、目の横もうっすら腫れていて、瞬膜が出て
見た目に出てきてしまって、つい、「元に戻してあげたい」
そう思ってしまった。
自分はなんてバカなんだ。
ちげーだろと。
今だって、ポーチーだろ。
ある瞬間を境に、僕の中で、何かスイッチが入った。
これはポーチーとの関係は勿論
他の猫たちや人間関係全てに対しても、こう思う。
とにかく今という時間を大切にしよう。
思い通りにいかないからって、うまく言ってないと思ってるからって、過去に縋ってる場合じゃないんだ。
今だってポーチー
いつだってポーチー
全てを受け入れて、今を大事にしよう
みんなが、大好き
みんな!また明日!